15年ニートした発達障害の末路

ニート歴15年、発達障害(ADHD、ASD、LD学習障害)の人生です

10年ニート時代の話 後編(ニコ生を見て就職をして・・・)

ニコ生に人生を救われた

 
中編からの続きです。
2011年の春です。

 

  • 僕はニコ生に出会いました。
 
それまでニコニコ動画(ニコ動)ばかり見てましたが、
この日を境にニコニコ生放送(ニコ生)を見始めます。
ニコ生とは、いわゆるライブ配信のことです。

 

どんなタイプの配信者を見てたのかというと、
同年代の男の無職の配信者が多かったです。

 

ニートなのでリア充の会話についてゆけないで、同属の配信者ばかり見てました。

具体的にどんな配信者を見てたかというと「ターザン柴田」という配信者です。

それ以外にもいろいろと無職系の配信者を観てましたがターザン柴田が断トツで好きでした。

 

無職の配信者には無職が集まると思います。 
類は友を呼ぶというやつだと思います。
僕以外のリスナーも無職登校拒否の人が多かったです。

 

中には学生や社会人もいましたが、学校や会社に友達がいないとか、そういう闇を抱えてました。
昔の僕と同じ人種です。



僕はニコ生を見て5年間過ごします。

この5年間が人生で一番楽しかったと思います。
2011年夏から2016年の夏ごろまでです。

 

ニート初期の頃は自分1人でアニメや動画を観て辛い現実から逃げていたのですが、
僕が25歳くらいになったニコ生時代からは同族たちとゲームや外配信で一緒に楽しく逃げました。
同じ無職ニートでも、仲間がいるというだけで明るくなれました。



状況は何も改善してないどころか、
時間が過ぎるたびに年齢が上がって状況は不利になるのですが、
そんなのおかまいなしで今を楽しみまくりました。



鬱病もいつの間にか治っていて、体重もリバウンドしてました。
もうこの世から消えたいと思っていた男が、毎日を楽しく過ごしてました。
楽しすぎて別の意味で眠れない日々を送ってました。
世間的にはニコ生を楽しんでるニートなんて異常ですが、
うつ病で倒れていた僕からすればニコ生を楽しめるほど回復していました。



しかし、その無職の配信者たちも就職を始めます。
2016年ごろから急激にみんな就職活動をし始めました。
正式に引退宣言をした者、音信不通になってしまった者、今でも働きながら配信している者。
いろいろスタイルは違いますが、みんな配信をしなくなりました。
 
僕と同世代の配信者なので、30歳を超えたくらいです。
それでみんな就職していったのだと思います。

 

5年前は毎日のように配信していた同族たちは、
今となって誰も配信してません。
たまに配信することはあっても、30分くらい軽く雑談する程度です。
みんな現実世界に帰ったのです。



僕は同族が立派に旅立ったことに焦りと孤独感を感じました。
それと、とにかく暇で暇で、 何をして過ごしたらいいのか困りました。 
新しい配信者を探すのも面倒でした。
探そうと思えば同族が何人もいるのでしょうが、その気力はありませんでした。



  • 再び就職活動へ・・・

 

ある日、アベノミクスで求人倍率が回復してるという話を聞き、
僕は5年ぶりに求人を見ることにしました。
2016年の12月です。
この記事を書いてる五ヶ月ほど前ですね。 



鬱病になって以来の5年ぶりの就職活動です。
僕の目標は月給20万円くらいの正社員です。
ボーナスもないのと思うので年収250万円くらいです。

 

それが僕の現実的な目標でした。
決して贅沢ではないと思います。

 

求人を見た結果、5年前と特に何も変わってませんでした。
東京はオリンピック効果で色々とあるのでしょうが、地方は衰退が続いてますからね。



大きく変わったところといえば「年齢制限」や、
「女性限定・男性限定」みたいなのがなくなったところです。

 

でも、差別を問われないように表向きに制限を書かないだけで、
裏では5年前と同じく優良企業は30歳まで、事務は女性限定、肉体労働は男性限定、
みたいなのがあると思います。
 
それと、企業の説明欄に、差別を書かなくなった代わりに、
「若者が大活躍してます!」(オッサンは応募するなよ)
「女性が多い職場です!」(オッサンは応募するなよ)
みたいな遠まわしな表現が増えました。

 

で、僕が応募できる求人の企業は限られてました。

30代、高卒、職歴無し、この人間と面接してくれる求人すら存在しませんでした。

 

雇用形態も正社員ではなく時給制のバイトとかいろいろと調べました。
保険もボーナスもない、完全無防備な年収200万以下も駄目でした。 
 
そして僕はネットで出来る内職を発見して、細々と稼ぐようになります。
1日必死に頑張っても数百円なのですが、それでも僕にとって大金でした。

とりあえずニート時代の記憶はここで終わりです。
もっと細かい思い出もありますが、大雑把なストーリーはこれだけです。
ニコニコ動画を見て、就職活動に失敗して鬱病になり、
ニコニコ生放送を見て、好きだった配信者が就職して、そして僕もバイトを始める。
何も中身のない10年でした。

それと、気づいてる人もいると思いますが正式にはニート歴10年ではなく、10年以上です。
本当にニート歴10年なら今の僕は28歳ですが、実際には30代ですからね。 
 身バレを防ぐために色々と誤魔化してますが、ご了承ください。