高校の文化祭はトイレに隠れてました
普通の人にとっては楽しいはずの高校の体育祭や文化祭。
けれども僕にとっては最悪のイベントでした。
今回は高校の文化祭の思い出と、ぼっちの心情を語ろうと思います。
僕が高校1年生のとき 、文化祭に参加しました。
まずクラス内でグループを作る事になりました。
それぞれのグループでそれぞれ文化祭の出し物をやる感じです。
グループを決める当日、当然、僕は余り者で、
既に出来上がっているグループに無理やり入れてもらいました。
教師「おーい!○○が余ってるから誰か入れてやれー!」
っていう感じのアレです。
僕のグループがやった出し物は、
確かペットボトルのボウリングのような遊びでした。
ボールを転がしてペットボトルを倒すだけの遊びです。
準備も簡単でした。
空っぽのペットボトルとボールがあれば出来ますからね。
そして文化祭当日、ぼくは文化祭の本当の恐ろしさを知ることになります
文化祭当日になりました。
そのボウリングの受付やら倒れたペットボトルを並べる係りの仕事の時間は、
1時間しかありませんでした。
朝の9時ごろから昼の3時ごろまで文化祭はあったのですが、
僕が仕事をしたのはそのうちの1時間だけです。
サボっていた分けではなく、グループの他の人達も1時間ずつの交代制でした。
つまり、
「6時間のうち5時間は自由に文化祭を見て回っていいよ」
ということです。
普通の人にとってはありがたい事です。
6時間のうち働くのは1時間だけで、残り5時間は自由行動なのですから。
でも僕にとってはこの5時間の自由行動が苦しかったです。
僕は文化祭を1人で見て回りました
しかし30分もかからず見終わりました。
まず1人なので出し物を遊ぶ事ができません。
みんな友達グループで輪投げなどの出し物を遊んでいるのに、
僕みたいな孤独ぼっちは遊ぶ事はできませんでした。
そして料理も食べれませんでした。
これもみんな楽しそうに会話をしながら食べているのに、
1人で食べるわけにはいきませんからね。
例えるならば、1人で遊園地に行くとか、1人で焼肉屋に行くのと同じです。
これならリア充の人達にも理解して貰えると思います。
みんなが楽しく盛り上がっているのに僕だけ1人で無表情で歩くのが辛かったです。
30分で文化祭を、文字通り見て回っただけで僕は教室に戻りました。
出し物は一切遊ばず、そして飲食せずです。
そして自分の机で寝たふりをしていました。
教室には僕以外にも何人かいました。
文化祭に飽きて、教室で談笑をしているグループです。
そんな教室で僕は寝たふりをしていました。
そして談笑をしているグループに言われました。
「こいつ寝たふりをしてるんじゃね?(笑い)wwww」
という感じの会話でした。
その通りです。
でも起きるわけにはいきません。
起きたところでそのグループに混ざって談笑が出来るわけもなく、
僕は寝たふりを続けました。
この状況をどうすれば脱出できるのか頭をフル回転させました。
そして辿り着いた答えが、「トイレに隠れる」でした
僕はゆっくりと起き上がってトイレに行きました。
生徒用のボロいトイレではなく、一階の職員室の近くにある来客者とかが使う綺麗なトイレに隠れました。
何故このような判断をしたのか覚えてませんが、とてもいい判断でした。
そこは生徒用の和式トイレと違い、洋式トイレでした。
僕はそこに座って時間が過ぎるのを待ちました。
今のようにスマートフォンはもちろん携帯電話のネットで遊べない時代なので、
トイレの個室で心を無にして時間が過ぎるのを待つだけでした。
外からは文化祭を楽しむ全生徒の声。
先生方も楽しんでいたでしょう。
僕は確か11時から3時ごろまでトイレに隠れてました。
僕は昼ごはんも食べませんでした。
前日までの予定では、文化祭で色んなものを食べまくる妄想をしてました。
それでお金をいっぱい持ってきてました。
しかし文化祭では1円も使いませんでした。
トイレでただ孤独に耐え続けました。
普段、教室でも孤独なのですが、文化祭での孤独はその何百倍も辛かったです。
スマホもない時代にトイレで時間が過ぎるのを耐え続けました。
そして3時ごろになり片付けの時間になり、僕はトイレから出て、
片づけを手伝って、そして自転車に乗って家に帰りました。
その通学路の途中に小さなスーパーがあります。
最近ではそういうスーパーは滅多に見かけないのですが、
昔はコンビニくらいの大きさのスーパーが結構ありました。
その小さなスーパーで僕は惣菜とか大量に買いました。
コロッケとか唐揚げとかです。
そうです、文化祭で何も食べてなかったので大量に買いました。
そして家についてそれらをヤケ食いしました。
これが高校1年生の文化祭の思い出です。
楽しい思い出ではなくトラウマで、今でも僕を苦しめてます。
高校2年生や高校3年生になっても文化祭はありました。
再びグループ決めで僕は余り者になりました。
2年生と3年生はどんな出し物をやったのかは覚えてません。
準備には参加してたのですが、記憶から完全に消えてます。
そしていよいよ文化祭当日になります。
気づいてる方もいると思いますが、僕は文化祭をズル休みしました。
あんなに辛い思いをするならズル休みしたほうがいいと思ったからです。
なので僕には高校2年生と3年生の文化祭の記憶がありません。
普通の人とは違って、僕にとって文化祭は拷問です。
トイレで時間が過ぎるのを待つだけの拷問です。
そんな拷問の記憶なんて無いほうがマシです。
なので休んだことは後悔してませんし、
休まなかったら今よりも酷い精神状態になっていたと思います。
孤独ぼっちはこういうイベントには参加しないほうがいいです。
精神的苦痛を受けて精神病になるだけです。
三十路を超えた今でも高校1年生の文化祭はトラウマです。
急に話は変わりますが・・・
僕が会社の求人票を見るときに一番気にするのは社員旅行や飲み会です。
求人票に社員旅行や飲み会があった時点で応募できません。
無職でお金がなくて仕事を選んでる余裕がなくても、
それでも社員旅行や飲み会が多そうな企業には応募できません。
どうせ飲み会に参加しても話題に入れずに一人で座ってるだけになります。
社員旅行でも他の皆が楽しく盛り上がってるのに、その後姿を眺めるだけになります。
だからと言って、欠席をしたら評価が下がって更に嫌われてしまいます。
なので求人票を見たときにそこを注意して選んでます。
日本のニート問題の本質はここにあると思います。
ニートは仕事が嫌なのではなく、仕事が終わった後の飲み会やら、
社員旅行やらのイベントが嫌いなのです。
つまり人間関係が嫌なのです。
もしこの記事を読んでいる政治家や企業の偉い人がいましたら、
ここを改善して欲しいと本気で思います。
日本社会が良い方向に変わると思います。
もちろん人間関係は仕事をする上では大切なのですが、
それが過剰すぎて苦しんでる人が大勢いるからです。
※※※追記
僕の人生を本にしました。
よろしくお願いします。